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「健やかな目を育てよう」


暦の上ではそろそろ秋の到来ですが、まだまだ暑い日が続いています。ただ今週に入り、登園してくる子どもたちの数もグッと増え、蝉の鳴き声は「ツクツクボ〜シ」に変わりました!暑い中でも自然は少しずつ秋へ向かっていっていると思うと、少しホッとしますね。

さて、先日、数人のお母さん方との立ち話で、夏の間は家で過ごす時間が長かったため、どうしてもスクリーン・タイム(テレビ・スマホ・タブレットなどでの動画視聴)が長くなってしまって、その制限に苦労した、という話があがっていました。皆さんのご家庭ではいかがでしたか?

乳幼児にスマホやタブレットの画面を視聴させることの弊害には心理的なものはもちろん、多くのものがありますが、中でも「視覚発達」への影響は、子どもたちの今後の人生に大きな影響を及ぼしますので見過ごせませんし、できれば予防に徹したいところです。

子どもの五感を司る感覚器官は、そのほとんどが母親の胎内で発達し、誕生の頃にはすでに機能するようになっています。ですが、この「視覚」だけは、生まれた後に実際に瞼を開けて対象を見ることによって最後の調整と仕上げをすると言われています。

新生児がじ〜っと何かを注視する姿を見かけた方は多いと思いますが、これは赤ちゃんが対象を「追視」したり「焦点合わせ」をしたりして、視覚機能の最後の調整を行なっているためです。生後すぐの時点から赤ちゃん達は視覚を使っての「見る」‘お仕事’で大忙し、その目的は、自らの「両眼視(立体的に見る)」機能を創り上げることです。

その後、10ヶ月ごろからは、目で見ながら手を動かす、という「目と手の協応作業」が徐々にできるようになってきます。1・2歳児さん達が盛んに「ハサミで切る」「ボタンを留める」「じょうろで水をやる」などをやりたがる理由はココにもありそうです。

この目と手の協応作業が上手になってくると、その後は絵を描いたり、折り紙を折ったり。一言で「手が器用になったね」とよく言いますが、実はココでも「視覚」が大きく影響しています。最終的に4歳ごろになると、多くの子どもたちが「字」を書きはじめますが、これも手の動きが洗練し細かい動きができるようになるだけでなく、目がよく見えて、手の動きと協応していることが大きいわけです。

子どもの視力は平均2歳くらいで0.5に、5歳でようやく1.0に達するといわれています。そんな「視覚」の発達途上にある非常に大切なこの時期、昨今の調査では、スマホ以前の時代では全体の2%くらいの人にしかみられなかった斜視が、1歳半〜5歳までに急性として起こる割合が非常に増えているそうです。2018年ぐらいからは、「スマホ急性内斜視」が相次いでいるとの調査報告もあります。

目がよって、物が二重に見えてしまう「斜視」は、小学校にあがった子ども達の字の読解にも大きく影響し、最悪の場合は学習障害を引き起こしかねません。6歳までの子どもの健やかな視覚機能の成長のためにも、3歳までは0時間、6歳まででも1日30分くらいまで、一番多い日でも1時間までを目処に、スクリーンタイムの減少に取り組んでみましょう!      園長より

 

「従順性」が育つ3つの段階

あっという間に7月です。雨が心配だったプール開きの儀式も無事に終わり、子ども達も久しぶりのプール遊びに大喜びでしたね。

さて今月は、子どもの発達の中でも特に「従順性」の発達についてお話ししたいと思います。従順性とは、ルールや決まりを守れる、大人の教えに従うことができる、というようなことですが、この従順性の発達の段階を知ると、子どもへの接し方は格段に変わります。

従順性が育つ時期は、次の三段階に分かれます。

1段階目(12歳ごろ)衝動>抑制力 ➡ まだまだ衝動の方が抑制力に優っている時期で、何度同じことを言われてもまた同じことを繰り返す時期。例えば1・2歳児クラスに移行したばかりの1歳半までくらいの子ども達、使った道具のお片付けは「片付けようね〜」と言われてもほったらかして次の活動へ向かうのが常です。それでもやっていい事とダメな事は的確に伝えながら、焦らず、まだまだ先のできるようになる時を忍耐を持って待ちましょう

②2段階目(24歳ごろ)衝動=抑制力 ➡ ルールを守れる時と守れない時があるので、大人をイライラさせることが多い時期。守れない時には「できるのになんでやらないの!」と思いますが、実はまだまだ抑制力の脳回路の完成にはほど遠い段階。それでも、少しずつは確実に守れるようになっていきますので安心してください。先月聞いた話では、ある4歳の子が園で、家から持ってきた幼虫を友達にあげてしまい、先生から「園ではあげたりもらったりしたらダメよ」というルールを伝えられました。その後、今度はそのお友達がお礼にこっそり持ってきたおもちゃをあげると言われた際に「もらったりしたらダメなんだよ」とそのおもちゃを受け取らなかったそうです。結局はおもちゃが先生に見つかり、この事の真相は明らかになったのですが…3・4歳の子ども達が少しずつですが、ルールを意識し始めていることがわかりますね。

3段階目(56歳ごろ)衝動<抑制力 ➡ やっていいことと悪いことをはっきりと理解する時期。この最終段階の子ども達は、ルールはほぼ守れるし、しっかりと時間も守って行動し、お友達にも「廊下は走ったらダメよ!」などと注意できるほどです。「横断歩道では手を上げて!」などと子どもから注意を受けるようになったら、従順性もしっかり育ったなと安心してください。 幼児クラスの担任によると、5歳児達は給食時の配膳台の前に並ぶ際、自分の同年代の子には「ちゃんと並んで」と注意しますが、2歳児さん達には「入っていいよ〜」と横入りをあえて許してあげるそうです。ですからその後は、ルールを守れるどころか、それぞれの年齢に合わせた配慮までする余裕を見せてくれるようになるんですね。

結局のところ、それぞれの発達段階における姿をよく理解している人は、自然と良い援助ができる人だと思います。私たちも、頭ごなしに怒ったり、イライラしたりせず、それでもルールはしっかりと伝えながら、今はこのくらいの段階なんだからと、子ども達のその時々の発達に合わせた接し方や声かけを心がけてみましょう。  (園長より)

 

「活動のサイクル」

6月、いよいよ梅雨到来ですね。先月までの気持ちのいい晴れ続きとは打って変わって、雨の日も多くなってきました。それでも子どもたちは少しの晴れ間も逃さず、園庭でたくさん体を動かしながらそれぞれの活動に精を出しています。

そんな外遊びの時間、園庭を通りかかると、「えんちょうせんせ〜見て〜!」と、たくさんの子どもたちが自慢げに、できるようになったばかりの逆上がり・うんていを渡る・跳び箱を飛ぶ・山小屋を登るなどなど、できるようになったことを色々と披露してくれます。他にも、きれいに丸めた泥団子・発見した虫・育った野菜・砂場でつくった池などを見せてくれる子達もいて、園庭を横切るだけで30分くらいかかることもあるくらいです。

こんな子ども達、大人からみると一見何気なく遊んでいるように見えるのですが、実は一人一人、何らかの目的を持って、さまざまな新しいことに、自分がまだできない何かに一生懸命に取り組んでいることがわかります。

誰から言われたわけでもなく、自ら選んだ活動に本当に熱心に取り組む姿は胸を打たれるものがありますが、こんな子どもたちの「活動のサイクル」を分析してみると、、

1)自分で活動を「選ぶ」

2)自分で選んでいる真にやりたいことだからこそ「繰り返し」何度もやる

3)何度もやっているうちに「集中現象」が起こる

4)やらされてではなく自分でやったからこそ感じる「できた!」の体験

5)さらなる「やる気」へ →1へ戻る、を繰り返していることがわかります。

モンテッソーリは、このサイクルを毎日何度も繰り返すうちに、子どもたちは “喜びに満ちあふれた人間”へと成長すると言っています。

つまり、喜びに満ち溢れ、自信を持った人間に成長してもらうためには、この「活動のサイクル」を邪魔しないようにしないといけないわけです。

私たち大人は子どもの成長を願うあまり、ついつい先に手を出したり口出ししたり、この「活動のサイクル」を途中で止めてしまうような邪魔ばかりしてしまいがちです。ですが、このサイクルがしっかりと成就するためにも、ここはあくまで「大人の意志を子どもの意志と置き換える」ような手出し口出しをやめ、まずは「自分で選ぶ」ことをさせてあげなくてはこのサイクルが成り立たない、というわけです。

一人でも多く「喜びに満ち溢れた子ども」に育ってもらうためにも、まずは自分の思いを一旦横に置き、じっくりと子ども達の活動をしっかり観察することから始めてみませんか。

園長 大原 青子より

 

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