「6歳までに起こる変化」
先月のお便りでは、子育ては、勉強や仕事とは違って対象となる子ども達の特徴がその発達に従ってどんどん変化していくため、それをパターン化することが難しく、接し方や伝え方などその環境を常に変化させていかなくてはいけないというところがとても難しいこと、また特に「6歳までの発達の特徴」についてお話ししていました。さて、今月は、特にその発達の第一段階(0−6歳まで)に焦点を当て、その中でも起きてくる子ども達の発達の変化の様子をお伝えしてみたいと思います。
吸収の仕方:大人の振る舞いや言葉づかいなど周りの環境からなんでもかんでも全て吸収していた子ども達ですが、3歳頃から少し変化が訪れ、自分の興味に基づいて吸収することを取捨選択するようになります。またそれまでに山ほど丸ごと取り込んでいた情報の整理整頓も始まり、例えば色や物の種類をカテゴリー分けしたり、「おんなじおんなじ」とペアリングしたり「こっちが多い・少ない」と比較したりする姿も現れます。
個人活動から共同作業へ:3〜4歳くらいまで、子ども達は主に個人で活動することを好みます。1・2歳児のクラスをのぞいてみるとわかるように、一人一人が別々に自分だけの活動に夢中になっている様子がよくみられますね。4〜5歳になると、少しずつお友達と一緒に作業をするようになり、幼児クラスでは数や言語の活動を2〜3人で活動している姿や、料理活動もレシピを見ながら一緒に作っている様子などがみられます。
言葉の発達: 3歳まではなんと言っても「話し言葉」を発達させている段階です。ですので、日常的に子どもに話しかけたり、子どもが日本語やそのほかの母国語を聞くことができる環境を作ること。絵本を読んであげることはもちろんですが、喃語も含めた子どもの話にしっかりと耳を傾けて、会話をすること(応答的環境)が何よりも重要です。3歳からは、話し言葉に加わり少しずつ「読み書き」にも興味が芽生えます。ここではまず周りで字を実際に書いている人を見ることができる環境があることで、文字は誰かに物事を伝えるために存在しているということを理解します。また自分専用のいつでも使えるクレヨンや鉛筆そして画用紙や字を書いてみるための用紙やノートがあるといいですね。
以上、ここに挙げたいくつかの例だけをとっても、子ども達は日々様々なことを獲得し変化していることがわかりますね。そんな変化を見逃さず、その時々の発達に最適な環境を用意してあげることができるように日々の細やかな観察を続けていきたいと思います。 園長より

