子どもの環境を整える
台風の影響で雨の日が続いていましたが、そろそろ夏らしい天気が戻ってきたようですね。気になっていたプール周りの工事も無事に終わり、この夏も毎日、子ども達の楽しそうな声がプールから鳴り響いてくることでしょう。
改修工事に関しては、1階の旧空・雲組で耐震の壁と新しい床材や壁の塗装などが施され、見違えるような美しい新装のお部屋になりました。そしてその場所に、次に工事が予定されている海・山組の子ども達が先生達と一緒に引っ越したわけですが、きれいになったクラスに入った途端「床がキレイだね〜」「窓がピカピカ!」など子ども達からもたくさんの声が上がったと聞きました。
さて、「私の教育において最も重要な要素は、整えられた環境である」とは、マリア・モンテッソーリの言葉です。確かに、例えば、鉢植えの植物を最高の状態で成長させたいなら、水分が必要なら浴室に置いたり、日光が必要なら南向きの窓辺に置いてあげ、最適な発育環境を整えることで、とても健康でゴージャスな植物に育ちます。一方、日陰で風通しも悪いような環境で育った植物は、同じように育つ可能性はもっていたとしても、おそらくは葉も小さく、茎も痩せ細ってしまうような姿になることでしょう。
人間もこれと全く同じで、子ども達をしっかりと観察し、それぞれの発達の段階で必要な特定の要素を備えた最適な環境を整えていくことこそ、私たちの教育の現場を担う者にとっての使命となるわけです。
また、環境を整えるにあたっては、子どもの持ち物の置き場所を決め、子どもが自分でも置きやすいように整えるというような「物の環境(物的環境)」だけでなく、周りの人間の立ち居振る舞いや言葉掛けなど人の環境(人的環境・心理的環境)も同時に整えていかないと、その効果は半減してしまうでしょう。いくら美しく秩序だった場所で暮らしても、人的環境が良くなければ、せっかくの美しい環境も台無しになりますね。
特に6歳ごろまでの幼い子ども達は、その周りの環境をいいものも悪いものも丸ごと吸収していくという特性もあるので、そのことも踏まえ、物的環境・人的環境ともに、どこを吸収されても大丈夫と思えるような環境を園内でもしっかりと整えていきたいと思います。
さて、今年度の園内職員研修のテーマは「人的環境の改善」です。改装工事でピカピカに整えられる物的環境に負けないよう、私たち自身も研鑽し、子ども達に信頼してもらえるような理想的な人的環境の完成を目指していきたいと思います。
園長より

