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「モンテッソーリ教具の世界」

たび重なる台風への対応に追われた10月が去り、早くも晩秋の11月となりました。正直なもので、あんなに日かげを作り子どもたちを遊ばせてくれたけやきの木も、お役目終了とばかりに落ち葉の模様を描いています。

それにしても、ラグビーではよく健闘しましたね。今の日本の若者の、目標に向かって突き進んでいく姿には感心するばかりです。

きっと、自分を信じて前に進むことの大切さをわかっているからでしょう。本当に楽しみです。

ところで、園内で見かける子どもたちの表情は、何だかすっきりと満足しているように感じられます。その大きな原因のひとつは、毎日モンテッソーリ教具に、真剣に取り組んでいることが挙げられるでしょう。その世界がもたらす具体的な意味や効果について考えてみました。

① まずはなんといっても、子どもの頃に次々とやってくる「敏感期」を、充分に満足させてくれることです。モンテッソーリはこの「敏感期」を、「神が子どもに与えた宿題」と言っていますが、教具の世界に入ることによって、宿題をこなしていくわけです。

② 教具はまた子どもたちを、「抽象の世界」へと連れていってくれます。生まれて数年間、子どもは回りの環境を、直接手で触れ目で見ることで理解していきます。しかし教具を通して物の名前、色や形のよび方、数字や文字の操作方法を学び、現に目の前に具体的な物がなくても、自分の頭のなかで理解できるようになるのです。

③ 知性を伸ばし、自己選択力を高めていきます。感覚教育から始まるものごとの分類・整理力の向上は、論理的思考能力を育み、想像力・創造力が育ってきます。これが、何かを選ぶときの大きな支えになるのです。人の一生は選ぶことの連続ですが、子どもたちは毎日そのためのトレーニングを行なっているのです。

④ 教具に繰り返し取り組むことによって、「集中力」が身についてきます。私たちひとりひとりの持っている能力には、そんなに大きなちがいはありません。しかし、その能力を表に引き出し良い結果を生み出すためには、どれだけ集中力を発揮できるかにかかっています。モンテッソーリクラスが静かで何だか厳しい雰囲気にあるのは、子どもたちの集中する姿から生まれているのです。

通常の保育現場から見れば、教具の世界は非常にユニークです。しかしそのユニークさが、子どもたちの良い成長のために多くのことを与え続けてくれていることについて、私はいつも感謝の気持でいっぱいです。

理事長 江口 浩三郎より

「人の財産は人である」

久し振りに台風が福岡に近より、園庭の樹木も大ゆれでした。特別の被害がなかったので、胸をなでおろしています。

台風一過の秋空のもとでは、運動会に備えて子どもたちの姿が躍動しています。さすがにこれまでの永い間の成果でしょうか。動きになめらかさと力強さがあります。子どもの今現在の気持が、そのままあらわれているのでしょう。どうか楽しみにしていて下さい。そして当日は、しっかりと目に焼きつけておいて下さい。

ところで、私ほどの年令(78才)になって、今何が大事なことか考えれば、やはり自分で行動できる健康と、生活していくためのお金です。これに加えてもうひとつ大事なことは、今つき合いができる親しい人たちです。

長い人生を振り返って、今さら反省したり後悔しても仕方がありませんが、思い出すのは、「どんな人に出会ったのか」「どんな人から人生のアドバイスを受けたのか」ということです。また、「今自分のまわりにはどんな人たちがいるのか」についてもよく考えます。というのも、人間関係というのは、健康やお金と同じくらい生きていくうえで大事なものだからでしょう。

私の父は私が小さい頃、「勉強しろ」とは全く言わず、「今日は誰と遊んだか」「今日は何して遊んだか」ばかり聞いていました。学校の先生でしたから、勉強と同じくらい大切なものが世の中にはある、と言いたかったのでしょう。

4月号で「子どもの社会性」について書いたにもかかわらず、又なぜ同じことを言うのかといえば、スマホやゲーム機の氾濫が目につき過ぎるからです。確かにこんな便利なものはないでしょう。こんな面白いものはないでしょう。しかしそこには人の影や人のぬくもりはありません。生きた経験を生きた言葉で聞くことはできません。何より、人間が持っている気高い魂や感情のゆれ動きを感じることはできません。スマホに投入して、どんな人生が築けるのか想像もできません。

私は毎日、広くもない園庭で、子どもたちがぶつかり合いながら遊んでる姿を見るのが大好きです。ぶつかることは、他の子の魂に触れるからです。おしゃべりは、他の子の心情を感じ取れるからです。その繰り返しで、子どもの人間性は益々磨かれていきます。そして、どこへ行っても光輝くことができます。一度きりの人生ですから、その輝きを見失なわないようにしましょう。

理事長 江口 浩三郎より

「立派な人格のなかみとは」

まだまだプールや蝉取りで子どもたちの夏は続いていますが、秋も静かに近づいてきているのでしょう。虫の音が響くのももうすぐですね。

私服で過ごした夏のあいだは、個性的なカラーがいっぱいで、子どもらしさでいっぱいでした。それでも目つきが鋭く感じられたのは、成長と自信のあらわれでしょうか。

充実の秋に向けて、これからも、ひとりひとりの表情をしっかりと見つめ続けていきたいと思います。

ところで私たちは、毎日目の前にいる子どもたちが、「良い人間」に育ってくれることを願って接しています。「良い人間」とは、立派な質の良い人格の持ち主ですが、ある学者はそのことを、「知性・情操・意思のバランスがとれていること」と言っています。私も全く同感です。だから私たちはこの三つのことが、子どものなかに根づくことができるような環境を準備していかねばなりません。

・「知性」…これは、ものごとをきちんと筋道を立てながら(論理的に)考えていき、自分にとって最善と思われる結論を出す能力です。そのためには、子どもの時から多くの豊かな実体験をさせ、受け入れた印象を整理・整頓させていきます。モンテッソーリ教具では感覚教具・言語教具・算数教具などを活用して、秩序性・順序性・段階性・因果関係などを身につけていけるようにします。

・「情操」…これは、「善いこと」や「美しいもの」に心を寄せ感動する気持で、人間の心のあらわれです。そのためには、やはり小さい時から多くの自分とちがった人たちに触れ、その心の動きや行動を知ること、また質の高い芸術・美術の世界を見聞きすることが、大きく役立ってきます。

・「意思」…やるべきことをやろうとする時、またはやってはいけないことを止めようとする時、他人の命令や指示に頼らず自分で決めることです。これは、自分の判断に

対する信頼感が充分にあってこそできることですが、子どもたちは毎日そのためのトレーニングを続けています。というのもモンテッソーリクラスとは、「自己選択」「自己決定」を、子どもたちが自分でできるようになるための環境だからです。

「知性」「情操」「意思」がバランスよく身につきはじめている子どもは、おだやかななかにも活き活きとした表情をしています。良い人間となり、良く生きていくために大切なものは何かを感じ取っているからです。このエネルギーは、いずれ私たちの社会を良い方向へ導いてくれる力になることでしょう。何とも大きな楽しみですね。

理事長 江口 浩三郎より

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