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「子どもの環境を整えよう!物?人?」

今年は梅雨なのにあまり雨が降ってないなと思いきや、天気予報ではここから雨つづきということで、梅雨明けはまだ先のようですね。

 

先日、月に一度の職員会議にて、新人の先生から、「自身の振る舞いや声の掛け方に問題があると思うのでそこをなんとか変えていきたい」というような報告がありました。この会議では、毎月各クラスの様子を伝え合うのが慣例で、子どもの様子や活動に関しての報告が大半を占める中、先生達自身の姿勢やあり方について聞くことがあまりなかったため、とても新鮮でした。

 

私たちは教育の現場で起こっていることをついつい「子ども自身の特質」や「与えている教材や環境」のせいにしがちですが、実は自分自身も環境の一部であり、大切な、そして最も影響のある要素なのだということを忘れがちです。

 

確かに、「物」の環境は、今月の幼児クラスのお便りにもあるように、子ども達がそれを使って色々なことを吸収し、またそれを手がかりにして動くということでとても大事な要素です。しかし、モンテッソーリ博士が何度も主張しているように、子ども達のそれぞれの時期のニーズを満たし、その可能性を最大限に引き出してくれるような環境とは、「物」と「人」その両方が整っていなければなりません。

 

そして、物の環境、すなわち「物的環境」は、整えるのが比較的簡単です。しかし「人」の環境「人的環境」は、それが幼い子ども達にとっては非常に影響力が高いにも関わらず、なかなか整えることが難しいのです。

 

その理由としては、、、私たちが環境を整えていく際には、まずは「子ども」を観察し、何がうまくいっているのかいないのかを見届け、そこから整えることに着手します。ですが、「人的環境」に関しては、「自分自身を客観的に観察すること」これが非常に難しいからではないでしょうか。

 

「自分という環境」がどんな風であるか、これを観察するためには、よほど意識して自分の一挙一動を省みない限りは、その実態を把握することはできません。一番いいのは他の人に自分を観察してもらう、自分の現場での動きを動画に撮って見る、などでしょうが、どれほどの人がこんなことを実践するかは疑問です。(私は昔一度自分の動画を撮ってみたことがありますが、無駄なことに手を出したり、おかしな声かけをしたりと、とても見てられませんでした涙)

 

いずれにせよ、この「人的環境」の改善は私たちの何よりも優先して行わなければいけない最大の課題です。子ども達が安心してその生まれ持った力を思う存分発揮してもらうためにも、まずは自分自身から始めたいと思います。                  園長 より

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