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「どんな変化の中でも生きていけるように」

桜の花やけやきの若葉といっしょに、またたくさんの新しい友だちを迎えました。50年続いているエミールこども園ですが、この季節が新鮮で華やかになるのは、全く変わることのない雰囲気です。

世の中は、コロナやウクライナと波風が立っていますが、一番大切な子どもの時代に、冷たい風を当ててはいけません。おだやかで安心して過ごせる時間が流れるように、今年度も心がけていきたいと考えています。

ところで、近年の社会の変化はめざましいものがあります。私の若い頃は、三種の神器(テレビ・洗濯機・冷蔵庫)がうらやましがられ、マイカーは夢の世界でした。それに対し現在は、「IT技術の進歩」「AI(人工頭脳)の導入」「脱炭素社会」と全く別の世界を見るようです。この世界でいきていく子どもたちは、当然この変化に対応し、自分のものとしていかなければなりませんが、そのためには、今どんな準備をする必要があるのか考えておくのも大事かと思います。

① 幅広くかつ深みのある多様な環境の中で活動させていく…変化への対応には、視野の広さや精神の柔軟性が求められます。だから、そのことを可能にする知性の発達は、まだ幼い頃から無理なく順調に促す必要がありますが、クラスに展開しているモンテッソーリ教具は、それを可能にしてくれます。

② 変化を取り入れながら、自分から進んで問題を解決していく…目の前に展開される変化に背を向けず、自分でどう対応すべきかの問題を見つけだし、解決していこうとする気持が必要です。毎日の園での活動の中で、この点についても充分養われているものと信じています。

③ しっかりと自分というものを持っておく…変化への対応は必要ですが、変化の波に流されてしまっては、自分を見失ってしまいます。そうならないためにも、幼い時からまわりの愛情をいっぱい受け、一人前の人間として尊重されながら、自信や誇りに支配された自分自身というものを自覚していなければなりません。

④ 強い絆の人間関係を築いておく…どんなに大きな変化があろうと、人が生きていくのを支えるのは、人と人との「きずな」です。そのためにも他の人を愛し興味を持ち、固く結ばれた人間関係を築いていかなければなりません。どんな時でも、変化への対応の手助けとなってくれるからです。

変化のある社会というのは、発展し続ける社会ということで、生活の改善をもたらします。だから、変化の波にうまく乗っていけば、明るい未来を自分のものにできることになるでしょう。そのための、子ども時代の過ごし方という課題が、今私たちに投げかけられているような気がします。

 

理事長 江口 浩三郎より

「巣立っていく子どもたちが育ててきたもの」

ここ数日冷たい風が吹いていますが、間もなく春の暖かい風に変わることでしょう。それにしても、北国の雪とのたたかいは大変なことですね。

園では、「こままわし大会」や「なわとび大会」など、毎日の練習の成果の見せ場が続いています。この1年間、子どもたちみんなが、いつも何かに夢中になってきたことのあらわれでしょう。あらためて、この子たちへの敬いの気持ちでいっぱいのこの頃です。

ところでみどり組さん64名は、この3月をもって新しい所へ巣立っていきます。毎日当たり前みたいに、登園・降園を繰り返してきましたが、その時間の内容がなんと濃ゆいものであったことでしょう。その中で、子どもたちはどんなものを育ててきたのか、いくつか思い浮かべながら紹介していきたいと思います。

① 自主・自立の精神…園での生活は、先生の指図・指導は最小限で、子ども自身の意思に基づく行動が優先されます。だからいつも、自分が今何をしなければならないのかを考え続けなければなりません。まさに「生活の主人公」としての毎日で、そこから「自主」「自立」「主体性」といった気持ちが生まれるのは当然のことでしょう。

② 自信…子どもの能力・体力は、毎日増加し続けていきます。そこでは当然、目の前の環境も変化していきます。言いかえれば、今まで出来なかったこと、やったことがないものにも取り組まなければならなくなります。しかしそこで見せるのは、呆れるほどの粘り強さです。出来るまで集中し続けます。そして目標達成後の、自信と誇りに満ちた顔の何と素晴らしいものでしょう。

③ 論理的・抽象的考え方…子どもは少しずつ、文字や数字という「記号(マーク)」の取り扱いにも慣れてきました。また文化教材を通じて、手で触ることのできないもの、目の前にないものについても理解が及ぶようになってきました。その効果として、順序を追い筋道を立てて考えることや、想像力を働かせ、創造性に充ちた活動を発見し、実行できるようになってきています。

④ 社会性や協調性のある生活能力…毎日、多くの友だち(自分とちがった人)に囲まれ過ごすうちに、そのひとりひとりと、どんな付き合い方をしたら仲よくやれるのかを学んでいきます。人との出会い・つき合いが全てといわれるほどの人生ですが、園での生活は、そのトレーニングの場としては最適です。

以上いくつかのポイントを述べてきましたが、そのすべては、いかに自分を大切にし、自分の人生は自分のものであるかを実行していくためのものです。そのための土台はもう固まっています。私の卒園児を見る目の信頼感は、まさにそこにあるのです。

理事長 江口 浩三郎より

 

「子どもを導く教具の系統性(道すじ)」


やっと落ち着いてきたと思ったら、またまたオミクロン株です。全国で数百の保育園が休園しているようですが、本園もそうならないように、充分気をつけていきましょう。

1月から、ホールで6才児コーナーが始まりましたが、誕生後ほんの6年しかならないこの子どもたちの成長ぶりには、言葉もありません。ただ、これまでの毎日の積み重ねが、真剣だったからこそという実感はあります。人生のしっかりとした土台を築くというのは、こういうことなのでしょうね。

ところで、モンテッソーリ教育でのクラス現場には、いろいろな分野の教具が整然と準備され、子どもたちを待っています。初めての時は何から手を付けていいかわからないでしょうが、必ずやりたいものは見つかるし、また先生が導いてくれます。始めは取りあつかいがやさしいもの、実際に手に取ったり目を見たりできる具体的なものからスタートし、少しずつ難しくなったり、実際に目の前にないものや、頭の中で考えなければならない方に進んでいくのです。

それでは、各分野での教具の道すじ(これを系統性と言っています)を紹介しましょう。

①「日常生活の練習」…スタートは、「水注ぎ」「はさみ切り」「布の折りたたみ」「植物の世話」など、どの子もすぐ手がつけれるものから始まります。それから「クッキング」「ボタンつけ」「洗濯」「アイロンかけ」と進みます。4才後半からは、より難しい「クッキング」「刺しゅう」「お茶の入れ方」「室内の掃除」等へ進んでいきます。

②「感覚教育」…3才前半は、「円柱さし」「ピンクタワー」「長さの棒」「色板ⅠⅡ」から始まり、後半になると、「色つき円柱」「幾何たんす」「雑音筒」「味覚びん」等を経験します。さらに4才になれば、「構成三角形」「色つき円柱Ⅱ」「重量板」「幾何たんすⅡ」等、結構難しいものになっていきます。

③「数教育」…「算数棒」とか「数字カード」「色ビーズ並べ」から数の世界に入っていき、「10進法」「銀行ゲーム」「1000の鎖」と進みます。そして「加減乗除」「暗算版」を理解し、数を抽象的にとらえるようになっていきます。

④「言語教育」…話しことばの「絵カード」や「ことばあそび」から始まり、「文字や単語ならべ」「なぞり文字」へと進み、最後は短い文章を書いたり文法的な理解も深めていきます。

⑤「文化教育」…4才になり知的能力が高まり知的欲求が深まってくると、社会や環境に対する興味を満足させなければなりません。「地球の紹介」から始まって、動植物、地図、宇宙、恐竜、時間、動物の進化等、幅広い分野にわたって展開されていきます。

このように、教具の系統性をたどるなかで、子どもには、筋みちをたてて考えを進めていく「論理的思考能力」や、目には見えないもの、直接さわることのできないものに思いをめぐらせる「抽象的思考能力」が養われていきます。このことが、永い人生を生きていくうえでどれ程役に立つかは、言うまでもないことでしょう。

理事長 江口 浩三郎より

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