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「言ってきかせる」より「やって見せる」


4月の入園からすでに1ヶ月、砂場に心地よい木陰を作ってくれている藤棚もみごとな花を咲かせ、木々の新緑とともに私たちの目を楽しませてくれています。入園当初は不安な表情を浮かべていた子どもたちの顔も、最近は少しずつ和らいできたようですね。

さて、朝の登園時、門の横では、先生と子どもが対面になりお辞儀をしながら「おはようございます」と朝の挨拶を交わしています。この毎朝の挨拶、先生が大きな声と身振りで挨拶をすると、必然的に子ども達も大きな声で挨拶をしてくれるようになります。先生がなんとも小さな声でモゾモゾと挨拶をしていると、当然、子どもたちも同じような挨拶しかできなくなってくるわけです。

私たち大人は、子どもに何か学んでほしい際に、つい「言葉」で言って聞かせようとしますが、実は子どもは「言われたこと」をするようになるのではなく、周りの大人の立ち振る舞いや話し方を丸ごと写し取り、大人が「やること」のそのままを再現するようになります。ですから、子どもに「挨拶しなさい!」と言ってきかせるよりも、私たち自身が大きな声で挨拶をしている姿を「見せる」ことの方が、ずっと効果が大きいということになります。

つまり、私たち大人は、自ら「お手本」となるような立ち振る舞いや言動をするように意識し、何か具体的なことを教えたい時にも、いちいち口で指示する前に「やって見せる」ことが大事だということですね。

子どもたちに何かを「やって見せる」際に、マリア・モンテッソーリは、特に以下の3つの点に気をつけなければならないと言います。

1)できる限りゆっくりと:子どもにとって大人の普段の動く速度は倍速で見えていることを忘れずに。X7くらいゆっくりとやってみせることが大事。

2)動きを明確に:とりとめのない雑な動きではなく、一つ一つの動きをよく分析して、何をやっているのかが明確にわかるようにする。これには大人の動きの練習も必要です。

3)やってみせた後は、誤りを(いちいち)訂正しない:子どもは教えられたことをすぐにできるようになるわけではなく、繰り返しやって、自分なりに試行錯誤しながら少しずつ時間をかけてできるようになることを念頭に。

特に3番目の点は、非常にせっかちで、教えたことをその場ですぐにできるようにと望む大人達への警告です。「ちがう!そうじゃない!」などといちいち口を挟んでいると、子どもたちがせっかくやりたかったこともそうじゃなくなってしまうので、本当に気をつけなければなりません。

日々、いろいろなことを吸収し、それを材料に自分を作り上げていっている子ども達。その自己構築の道は、大人の意識の持ち方一つで、良い方向にもそうでない方向にも向かうものです。その道筋が少しでも積極的な方向に向かうためにも、私たち大人は常に子どものいい見本となるよう努力し続けたいものです。

園長 大原 青子より

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