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「自分で考える子どもが一番伸びる」

 

新入園児も進級園児も、成長への願いで胸をふくらませて活動が始まる新学期が始まりました。昨年から続いたコロナ禍は、まだ依然として続いていますが、子どもたちの集う場は別世界です。なんの雑念もなく、今のこの時と目の前にある環境のなかで、全力を尽くしています。短い時間で、自分の成長をはっきりと感じていきます。驚きと新鮮さでいっぱいなのが、子どもの世界なのです。さあこの1年、この世界に入れてもらって、みんないっしょに楽しんでいきましょう。

ところで、よく新聞などで目にすることですが、「厳しい指導をやめて、選手自身で考えさせて練習するようになってから、チームがぐんと強くなった」という話です。選手個人の自主性、自発性の尊重が、各監督の指導と同じ結果をもたらしたわけです。そしてこのことは、子育てにもぴったりとあてはまります。

① 私たちおとなは、子どもがまだ未熟で幼稚なものとして、つい口を出したり手を出したりしがちです。必要最低限ならいいですが、つい度を過ぎることが多くなりがちです。「自発性」「積極性」のかたまりである子どもにとって、こんな迷惑なことはありません。モンテッソーリは先生に必要な資質として、「愛情」「信頼」「忍耐」「謙虚」を挙げていますが、要は、一歩下がって子どもを暖かく見守りなさいということです。このことが、後になって大きく後悔するかしないかの分かれ道になってくるのです。

② 自発性に満ちた子どもは、毎日「何をやろうか」「どんな道具を使おうか」「どんな手順でやろうか」「誰といっしょにやろうか」を考え続けています。そのことが実行可能となるように、子どもの成長に必要な環境を整えておくのが、私たちの役目です。幸いなことに、子どもには「敏感期」があるので、どの子がいつ頃どんな活動をやるのかの予測は可能です。そのためには、先生がひとりひとりの子どもをよく観察し、その子の順調な成長への足どりを、常に確かめておく必要があります。

③ こんな環境で育つ子どもは、「愛情に満ちた幸福感」を味わいます。また「自発性」や「環境」に刺激されて、脳が順調に発達していきます。自分の活動に自信を持ち、成果を喜び、さらにチャレンジ精神を発揮していきます。そして、自分がどんな人であるかを確かめていくのです。だから、「口を出さず」「手を出さず」に見守っていきましょう。子どもといっしょに、実りある人生を楽しんでいきましょう。

 

理事長 江口 浩三郎より

「未来のひらくためのいくつかの鍵」

暖かいおだやかな日射しがあふれて、春が来たと感じさせるようになってきました。北国の大雪の様子をテレビで見るにつけ、何とも九州は有り難いところですね。

この3月でお別れするみどり組さんも、これまで毎日目いっぱい活動を続けてきたので、心を残すことはないでしょう。将来記憶に残ることは少なくても、その分私

たちはしっかりと見届けてきました。実に良いスタートを切れたと確信しています。

ところで、人には誰でも、生まれつき備わっている優れた能力(長所)があります。2才児なのに、サッカーボールをうまくけったり、3才児でも、きれいなフォームで走ることが出来たり、音譜も読めないのにカラオケがうまかったりすることです。子どもたちがこれから長い人生を歩んでいく時、自分の長所をいかにうまく伸ばし活用できるかによって、人生をコントロールすることができます。そのためには、幼い時からのトレーニングが必要ですから、そのポイントをいくつか挙げてみましょう。

①自由意思に基づく自己選択能力…自分が持つ長所は、自分自身で見つけなければなりません。そのためには、他人の意思で行動するより、自分の気持を大切にしながら、目標に向かって進むことです。子ども園での毎日の活動は、まさにそのことを実行しています。登園するということは、自己実現のためということです。否応なしに自分で選び自分で行動していくことのなかで、真の自分というものを発見していきます。

②次に、今は出来ないけれど、練習すれば出来るようなことに向かってチャレンジする気持です。幸いというか当たり前というか、子どもはまだできないことだらけで、それだけにやる気満々です。また回りの友達もみんなやる気満々です。目標に向かって進むなかで、解決すべき課題も見つかります。身体の動かし方も身につけてきます。

そのなかで、何が自分の得意なのか、どんなところに興味が向いていくのかを発見していくのです。

③また、人間社会での連帯感を養っていくことです。人はひとりでは生きられません。常に他人との関係が必要になってきますが、できれば良い関係の中で生きてみたいものです。子どもたちは、その人間関係の初歩を学んでいます。年令や性別、体格、性格がそれぞれ違う仲間と、一日中接しています。自分を通せる時もあるし、我慢する時もあるでしょう。時には負けることもあるし、気が合わないと感じることもあるでしょう。全てが将来に向けてのトレーニングです。その中で、自分自身を感じ取ることができるようになるのです。

みどり組さんは、園での最後の月となりました。クラスでも、園庭でも、6才児コーナーでもその姿を見ていると、これまで述べたポイントを身につけた活動ぶりを、充分に感じさせてくれます。永い未来を開いていくための準備はすっかり整えたと、自信を持って言うことができます。

理事長 江口 浩三郎より

「目の前にないものを理解していく」

とうとうコロナウィルスが園にも入り込み、しばらく休園させていただきました。ご迷惑をおかけしたことを、深くお詫びいたします。

そろそろワクチン接種のニュースが出始めましたが、期待どおりの効果が挙がるといいですね。

やはり園内に、子どもたちの元気な姿と大きな声があがってこその子ども園です。これが再び途切れることがないよう、できる限りの対応策を実行していきたいと考えています。

ところでみどり組さんは、もうすぐランドセルを背負った1年生になります。ランドセルの中は、文字や数字でいっぱいの教科書ですから、学校生活というのは、文字や数字を使いこなすところと言っていいでしょう。

とはいえこの子どもたちは、誕生から数年間は文字や数字の意味がわからず、どんなものでも目で見たり触ったりして、時には砂場の砂を口に入れたりして、環境を確かめてきました。完全に具体物の世界にいたのです。こんな子どもたちを、教科書すなわち抽象の世界にうまく導いていくのが、この6年間という時間だったのです。そして、毎日クラスで目にし手で取扱うモンテッソーリ教具は、驚くほど自然にその機能を果たしてくれるのです。

たとえば、日常生活の練習の練習や感覚教育では、物の名前や感覚で感じたことを、全てことばで理解し記憶していきます。

次に算数教育では

①最初は、「算数棒」「ビーズ」「数字板」等、具体的な物から数の世界に入っていきます。ここでは100個や1000個のビーズの固まりがありますし、「1000の鎖」では、10のビーズを100個も実際に並べて、1000という数字の大きさを確認します。

②次に「切手あそび」では、同じ大きさの切手型のビーズに、1、10、100、1000が記されていますので、抽象の世界への入口となります。

③次は「たし算板」とか「かけ算板」とかで、多少の具体物の助けを借りながらも、記憶に基づく数字の操作を行っていきます。

言語教育も同じです。最初は実物やミニチュア、絵カード、絵本を使って、名前や文字に慣れていきますが、「文字ならび」「文字さがし」「絵カード」「赤いカード」「名詞と役割のシンボル」等の順に進んでいって、言語の世界へ入っていきます。

目の前にないもの、手で触れないものでも、自分の頭で理解できるようになれば、環境のとらえ方がぐっと広がり、また深まってきます。すなわち、ひとりの人間として段階を一歩登ったことになるのです。1年生のランドセルの中身には、その子の生まれてからの歴史が詰まっています。何とも楽しい風景ですね。

理事長 江口 浩三郎より

 

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